2024年2月9日金曜日

学習会20240203動画「瀬戸内の『奇跡の海』に使用済み核燃料中間貯蔵施設!?」公開

2024/02/03 上関どうするネット オンライン学習会
「瀬戸内の『奇跡の海』に使用済み核燃料中間貯蔵施設!?」
録画公開のお知らせ

2023年8月、山口県上関町の中国電力敷地内(上関原発計画の予定地として取得)に中国電力と関西電力が使用済み核燃料の中間貯蔵施設をつくる、そのための調査を行なうという話が持ち上がりました。そして、今年1月24日、中国電力はボーリング調査をするための準備として森林伐採を始めました。

原発と中間貯蔵施設の建設予定地とされたこの辺りは、陸と海のつながった自然の海岸線が7割も残る生物多様性のホットスポットです。この場所に使用済み核燃料の中間貯蔵施設をつくるということが自然にどれほどの影響を及ぼすか、それを防ぐにはどうすればいいのか、上関の自然を熟知する3人の方にお話しいただきました。
たくさんのスライド、資料を使ってのご説明です。
ぜひご覧ください。

内容

  • 「上関の使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画と環境影響調査の必要性」
    • 安渓遊地(あんけい ゆうじ)さん(日本生態学会自然保護専門委員エネルギー問題担当)
    • 安渓貴子(あんけい たかこ)さん(日本生態学会上関要望書アフターケア委員・元山口県環境影響評価技術審査委員会委員)
  • 「奇跡の海と自然を活かした町づくり」
  • 司会進行 菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金
主催:上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~(略称 上関どうするネット)





2023年12月14日木曜日

学習会動画公開 2023/12/04収録 末田一秀さん「 なぜ関電が中間貯蔵施設を上関町につくるのか?」

 2023/12/04 上関どうするネット オンライン学習会
「なぜ関電が中間貯蔵施設を上関町につくるのか?」
講師:末田一秀さん
https://youtu.be/yVqSCLKCtSo
録画公開のお知らせ

 
収録日  2023年12月4日(月)
     URL   https://youtu.be/yVqSCLKCtSo

今年8月2日、中国電力が山口県上関町に“新しい地域振興策”として「使用済み核燃料中間貯蔵施設立地可能性調査」の提案を行いました。そして同月18日、上関町長はこの提案の受け入れを表明しました。ところが、この話は中国電力だけでなく関西電力がともに建設する計画であり、それが非常に大きな問題をはらんでいます。
そこで今回、『はんげんぱつ新聞』編集長である末田一秀さん(関西在住)にこの問題を、関西電力側の事情を中心に解説していただきました。核燃料サイクルの中で今どういう矛盾があるのか、もし実際に建設するようなことになったらどんな形になるのかなど深く掘り下げたお話です。こうした問題点を理解することが、上関町における中間貯蔵施設問題を正しく理解することにつながります。
ぜひご覧ください。
上関どうするネットオンライン学習会「なぜ関電が中間貯蔵施設を上関町につくるのか?」
収録日:2023年12月04日(月) 19:00~19:45
URL:https://youtu.be/yVqSCLKCtSo
講師:末田一秀さん(『はんげんぱつ新聞』編集長・環瀬戸内海会議副代表) 
司会進行:菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金)
主催:上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~(略称 上関どうするネット)

2023年11月22日水曜日

上関どうするネット 国会ニュース 第27号発行のお知らせ

上関どうするネットが、不定期に発行している「国会ニュース」の、第27号(2023/11/20号)を公開しました。pdf版は下よりダウンロードできます。ぜひご利用ください。
(画像に、代替テキストを入れました。)
https://drive.google.com/file/d/1nn-aHgdH-UkQDzR8vfnhM_CYsxOOt437/view?usp=sharing

上関原発計画地に中間貯蔵施設建設計画浮上―反対の声、広がる 原発頼みの地域振興でいいのでしょうか? 中国電力が原発建設計画のある山口県 上関町に対して、同社所有地に使用済み核燃料中間貯蔵施設(以後中間 貯蔵施設)の立地可能性調査の実施を提案したのが、8月2日のことでした。これは、町が、原発計画による交付 金が減少していることに対する新たな振興策を中国電力に求めたことに対する回答として提案されたものです。 西哲夫町長は議員 10 名からそれぞれ意見を聞いたのちに、調査の受け入れを表明しました。中国電力は「当社単 独での建設・運営は難しいと判断し」て、関西電力との共同開発を行なうとして、現在文献調査をしており、この 後物理探査やボーリング調査なども共同で実施する予定です。 中間貯蔵施設は関西電力のため? 実は、中国電力には建設を急ぐ理由は全くありません。使用済み核燃料の 貯蔵余裕が十分にあるからです。これに対して、関西電力は福井県から使用 済み核燃料の県外搬出を 90 年代から繰り返し求められており、ついに昨年、 2023 年中に搬出先が見つからなければ老朽原発3基(美浜3号機、高浜1号 機・2号機)を停止すると約束したのです。しかし、8月時点で搬出先の見通 しはありませんでした。今回の提案は関電救済のためと言っても過言ではあ りません。 中間貯蔵施設とは 中間貯蔵施設とは原発の使用済み核燃料を貯蔵する施設で、原発の敷地外 では青森県むつ市に建設された施設があるだけです(事業開始時期は不明)。 ここでは、使用済み核燃料を 10 体前後、輸送も可能な貯蔵容器に入れて保管 します。空気冷却で保管されるので、乾式貯蔵と呼ばれています。水中より長 期の貯蔵が可能とされています。 中国電力は、使用済み核燃料 2,000 トンを貯蔵できる設備を考えているよ うです。まだ、詳細な場所や時期などは明らかにされていませんが、予定地 には木々がびっしり茂っており、施設をつくるとなると大規模な伐採を行な い更地化する必要があります。また、3,000 トン級の船舶が着岸でき、100 トンを超える容器の吊り下げが行なえるしっかりとした港湾施設が必要になります。輸送トラックもそれに耐え るものでなければならず、道路も専用道路の建設が必要になります。しかし、これらの概要すらも示されないままです。 上関原発計画も中間貯蔵施設も NO! 上関原発計画は 1982 年に浮上した計画で、以来、地元の 祝島の漁業者や住民を中心に、漁場や生活を守るた めの強い反対運動によって、現在も建設に至っていません。福島原発事故以降の国の政策では、新しい地点での 新規原発建設が認められていません。昨年 10 月の町長選挙で当選した西町長が原発に代わる振興策を中国電力 に求めたのはこうした背景があると思われます。そもそも交付金頼みの地域振興で未来が開けるのでしょうか? 祝島の住民たちは、新たに浮上した中間貯蔵計画にも反対しています。環境の大きな変化、港湾建設が漁場に 及ぼす影響、さらに中国電力が上関原発計画を諦めていないことなどからです。 原発計画に反対して上関町を含む周辺2市4町の自治体議員らでつくる議員連盟は、上関町だけが決める問題 ではない、周辺自治体の意見も聞くべきだとして、それぞれの市町へ申し入れを実施し、またそれぞれの市町議 会で質問を行ないました。 議会での首長の反応 岩国市長 岩国市も含め地域住民の理解促進がないままに色々な手続きが進んでいくことが大きな不安を生んでいる と思っている。 柳井市長 上関町長には慎重さを求めた。国や電力事業者に説明を求めて徹底的な議論をしたい。 光市長 住民の声に耳を傾け安全安心の確保を念頭に注意深く見守る。これまで通り原子力施設に反対していく。 田布施町長 イメージが低下し移住定住が進まなくなる。現時点でメリットはない。国や中国電力からも具体的な説明 がなく、近隣市町の首長は対応に苦慮している。安全性の議論が尽くされた上で地域活性化策が示される べきであり順序が逆で非常に残念だ。 平生町長 将来にわたり町づくりに大きな影響があると危惧する。周辺自治体や住民にとっても深刻な問題で、子育 てや移住定住・教育の施策に影響は避けられない。 周防大島町長 パブリックコメントやアンケートなどで広く意見を集め、町の意思としての形につなげたい。 これらの不安に対して西上関町長は国や中国電力が説明すべきだ、とのコメントです。また、山口県は建設調査中なので見解を申し上げる状況にない、と質問をかわしています。 核燃料サイクル政策そのものがもはや行き詰っている そもそも中間貯蔵施設は使用済み核燃料再処理工場が計画通りに稼働できていないために必要になりました。 その結果、使用済み核燃料が各原発サイトで溜まり続けて、原発の稼働を危うくしつつあるのです。その結果とし て付け焼き刃的にサイト外に反対を押し切って施設を作ろうとするのは許されません。改めて、原子力政策全体の 中で、原発から撤退することを前提としたうえで、使用済み核燃料の扱いなどを見直すべきだと考えます。 生物多様性国家戦略を活かすために! 今年 3 月 31 日、「生物多様性国家戦略 2023-2030―ネ イチャーポジティブ実現に向けたロードマップ」が閣議決 定されました。このロードマップは、「陸と海の 30%以上 を保護区にする」という生物多様性国際条約の行動目標と して掲げられているものです。 上の図は環境省が 2016 年に抽出した「生物多様性の観 点から重要度の高い海域」の一部「長島・祝島周辺」の図 ですが、上記行動目標を達成するためには、こうした地域 を保全することが必要です。 そのためには、この地域の破壊を伴う上関原発計画も中 間貯蔵施設建設のための調査も白紙撤回するべきです。 上関原発計画・中間貯蔵施設建設をめぐる経過 1982 年             町長が住民の合意を前提に原発誘致を表明 1996 年 中国電力が山口県と上関町に原発建設を申入れ 2001 年 経産省が上関原発を電源開発基本計画に組入れ 2009 年             中国電力が上関原発 1 号機の原子炉設置許可申 請を経産省に提出 2011 年             東京電力福島第一原発事故を受け、中国電力が 工事中断/経産省、原子炉設置許可の審査中断 2022 年             10 月 上関町長選挙・町会議員補欠選挙、西哲 夫氏が上関町長に初当選 2023 年             8 月 2 日 中国電力が関西電力との共同による中 間貯蔵施設建設に向けた調査を町に申入れ 8 月 18 日 西哲夫上関町長が調査容認を表明/ 同日中国電力は文献調査を開始 8 月 22 日 中国電力は普通林の“伐採届”を上関町に提出 9 月 上関住民の中間貯蔵施設視察開始 【発   行】 上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~ (略称:上関どうするネット) 【連絡先】 E メール:dousuru_net@mail.goo.ne.jp 03-6821-3211(原子力資料情報室気付   担当:伴) ※お問い合わせはできるだけ E メールからお願いいたします。

 

2023年8月14日月曜日

2023年8月13日収録「中間貯蔵施設が上関町の新しい地域振興策なのか?」公開のお知らせ

 8/13収録 上関どうするネット 緊急リレートーク2023
「中間貯蔵施設が上関町の新しい地域振興策なのか?」
公開のお知らせ
収録日:2023年8月13日(日)
URL:https://youtu.be/-ctlgZnt_qw

中国電力が中間貯蔵施設の建設を山口県上関町(かみのせきちょう)に申し入れを行うという、8月1日のニュースに多くの方が驚かれたことでしょう。

翌2日には、中国電力社員3人が上関町長を訪問。当初、上関町では早速臨時町議会を開いて決議するということでしたが、それは拙速すぎるという声に押され、8日にひとまず“非公開”の町議会全員協議会を開催しました。しかし、8月中に臨時町議会を開いて議決するという方針を変える気配はありません。

放射性廃棄物の中間貯蔵施設なんてとんでもない!

こうした思いから私たち上関どうするネットでは急遽、「8/13 上関どうするネット 緊急リレートーク2023 『中間貯蔵施設が上関町の新しい地域振興策なのか?』」 の収録を行ないました。

出演は「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の木村力(つとむ)さん、原子力資料情報室の伴英幸さん、「原子力発電に反対する福井県民会議」の石地優(いしじまさる)さんです。

中間貯蔵施設をつくるとはどういうことか? 突然の中国電力・関西電力による建設申し入れに対する山口県上関町の祝島や、関西電力管内の福井県に住む人の思いは?

申し入れからひと月もたたない内に、国民全体のエネルギー問題にかかわる大きな問題を、たった一つの町だけで決めてよいものでしょうか?

ぜひ自分たちの暮らしに引き寄せてご覧ください。

なお、途中音声が乱れているところがありますがご容赦ください。

2023年4月19日水曜日

アースデイ東京2023に出展しました。

4月15日・16日、東京・代々木公園でのアースデイ東京、上関どうするネットは久しぶりの出展で、たくさんの出会いがありました!

初日は雨、2日目は晴れで夕方にわか雨と雹が降りましたが、大勢の方が訪れて代々木公園は賑わっていました。

ブースには、祝島や田ノ浦の海の写真を展示し、特産のびわ茶や祝島の岩田珈琲店のコーヒー、桜塩を販売、ブースに来られた方は、上関原発計画のことを初めて知ったという方も結構いらして、熱心に聞いてくださいました。

メインステージでの参加団体のアピールタイムでは、地元の皆さんが上関原発計画を40年止めていることや、どうするネットも計画の中止を求めて活動していること、また、瀬戸内海全般の問題に取り組んでいる環瀬戸内海会議のクラウドファンディングのことなどもお話ししました。

上関原発計画をとめよう! という輪が広がっていくよう望みます。

ご協力くださった皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

2023年4月12日水曜日

環瀬戸内海会議の「瀬戸内法50年プロジェクト」クラウドファンディングについて

環瀬戸内海会議の「瀬戸内法50年プロジェクト」クラウドファンディングについて

瀬戸内海全域の環境問題に取り組んでいる市民ネットワーク「環瀬戸内海会議」の皆さんが現在、「瀬戸内法50年プロジェクト」を展開するためのクラウドファンディングを行なっています。

このクラウドファンディンのページは、https://readyfor.jp/projects/setouchi_anniversary です。

環瀬戸内海会議の活動について、さらに詳しく知りたい方は、同会議のウェブサイト、http://www.setonaikai-japan.net/ をご覧ください。

私たち上関どうするネットでも、環瀬戸内海会議の「瀬戸内法50年プロジェクト」の取り組みに賛同し、協力・応援することにしました。
そこで、皆様方にもこの取り組みについてお知らせし、クラウドファンディングへのご協力を呼び掛ける次第です。

「瀬戸内法50年プロジェクト」の目的は、「瀬戸内海の実態をリアルにとらえ、瀬戸内海のよりよい環境を次の世代に継承していくために何をすべきかを考える」というものです。そして、その方策として、①瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査(漁協に対する聞き取り調査を含む)を行ない、②瀬戸内法施行50年シンポジウムを開催するということです。

クラウドファンディングによって集まった寄付は、こうした調査やシンポジウムを行なうための費用に充てられます。
ネットを通じての寄付が苦手な方のために、一旦環瀬戸内海会議に振り込む方法もあります。詳細は、同クラウドファンディングページの「プロジェクトを応援したいけれど インターネットでの支援方法が分からないという方へ」(https://readyfor.jp/projects/setouchi_anniversary/announcements/259378)をご覧ください。

ご協力、よろしくお願いします。



環瀬戸内海会議の「瀬戸内法50年プロジェクト」クラウドファンディング

目標金額    130万円(All-or-Nothing方式)

                到達率70% (4月11日現在)

期間          3月15日~5月13日 (残り32日)

プロジェクトのURL    https://readyfor.jp/projects/setouchi_anniversary

(以上)

2023年2月5日日曜日

「いらんじゃろう! 上関原発 祝島 新春座談会 2023」公開しました。

   2023年1月15日(日)、上関どうするネットは、山口県上関町祝島の皆さんと、オンラインによる「新春座談会」を収録しました。

 その模様を YouTube でお届けしますので、ぜひご覧ください。URL は、https://youtu.be/oob9sT4gMpQ です。



いらんじゃろう!上関原発  
 💚祝島 新春座談会2023💚

 
  • 収録:2023年1月15日(日)
  • 出演:
    • 清水敏保さん、橋本久男さん、木村力さん、堀田圭介さん、清水康博さん(以上、上関原発を建てさせない祝島島民の会)
    • 伴英幸さん(原子力資料情報室)
    • 進行:菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金)  
  • 主な内容:
    • 上関町長選挙、公有水面埋立免許の期間延長、祝島の今後の活動など


 
💚上関原発を建てさせない祝島島民の会にカンパしたいと思ったら、以下まで、ぜひ!💚 

<カンパ振込先> 
上関原発を建てさせない祝島島民の会
【銀行振込(ゆうちょ銀行)】
加入者名:祝島島民の会  店名:五五八(ゴゴハチ)
普通:2393147 
【郵便振替】
口座名義:祝島島民の会 
口座番号:01390-4-67782
 


 上関原発計画が40年目を迎えた2022年は祝島にとって激動の年でした。夏には岸田首相が原発回帰の姿勢を発表。10月、上関町の柏原町長が病気のため町長職を退いたことで町長選・町議補選が行われました。
 その町長選・町議補選が終わるのを待っていたかのように、中国電力は山口県に上関原発計画にかかる公有水面埋立免許の期間延長を申請。それと同時に、山口地裁岩国支部に祝島の漁師さんを対象とした訴訟を起こしました。翌11月には、「原発本体の着工時期の見通しがつくまで埋立工事をしない」よう要請しなければならない状態であるにもかかわらず、山口県はその中国電力の延長申請を認めました。その内容たるや、本来の工事期間3年に加え、海上ボーリング調査のための6カ月、先の祝島の漁師さん相手の訴訟期間として11カ月を加えるという、とんでもないものです。
 しかし、祝島の皆さん方はとても元気です!
 祝島の活性化だけでなく、上関町全体での取り組みなど、非常に前向きな考え方を披露してくださいました。また、中国電力や山口県の圧力にもめげず頑張っておられます。
上関原発計画は上関町だけの問題ではありません。原発をめぐる問題は日本全体の問題です。なんとしても、上関原発計画を白紙撤回に持ち込みましょう!